ZIFT法

ZIFT法の仕組み

「ZIFT法」はGIFT法と同じく、採取した卵子と精子を子宮ではなく卵管内へ移植する方法です。

GIFT法では採取した卵子と精子を一緒にして直ちに卵管内へ戻しますが、ZIFT法では顕微受精後に培養容器の中で1日培養し、受精したのを確認した後にそれを卵管内へ戻すという方法になります。GIFT法でも卵子や精子の状態によって顕微授精をおこなってから移植する場合もありますが、こちらは受精直後に卵管内へと戻すため確実に受精されているかどうかの確認はおこなわれません。

また、さらに1日長く培養して分割卵となったものを卵管内へ戻す「EIFT法」という方法もあります。体外受精における培養期間が3日~4日ですので、培養といってもZIFT法の方が、体外で過ごす時間が短くより自然に近い形で成長することができるといえます。

矢崎 智子先生

ZIFT法の流れ

治療の流れは、顕微受精後に1日胚を培養することを除けばGIFT法と同じ工程で進みます。しかし、GIFT法と違い確実に受精したことを確認してから卵管内へと戻すため、高齢などの理由で採取できる卵子の数が少なかったり、乏精子症などで精子の数が極端に少なく弱い、といったカップルには大変有効な方法だといえるでしょう。

卵管内へ戻すための処置は、時間的にはとても短いのですが、やはり腹腔鏡手術で開腹をおこないますので、体外受精に比べて体への負担が大きい事は否めません。こうして卵管内へ受精卵が移植された14日後に、尿検査などで妊娠判定をおこない、受精卵が子宮内膜に着床し妊娠となっているかどうかを確認します。

GIFT法とZIFT法の心配

ZIFT法のメリットとデメリットは、ほぼGIFT法と同じといっていいでしょう。

両方とも着床率が高いといわれている方法なだけに、期待も大きくまた残念な結果だった場合の落胆も大きくなってしまいます。男性にしてみても病院での精子の採取はプレッシャーも大きく、かなり心的負担となるようです。ですので、女性同様治療回数を重ねるごとに、意欲を低下させてしまい夫婦間で温度差が生まれる場合も少なくありません。

不妊治療はゴールが見えにくい事もあって、様々な不安や焦りがストレスとなって襲いかかってきます。信頼のおける医師はもちろん、相談センターや、同じく不妊治療を頑張っている方たちといろんな話をしてみるのも、長期戦になるかもしれない不妊治療を乗り越える重要な手段といえるでしょう。

矢崎 智子先生