男性の検査内容

男性側の検査

【精液の検査】

世界保健機構(WHO)では、1999年に男性の精液所見の参考値として下表のように分類しています。
確かに、この基準を下回っていれば妊孕性は低下しますが、決して妊娠できないわけではありません。精液検査は少なくとも3回は行って、妊孕性を評価する必要があります。精子の数が少なく、精子無力症がある場合には、普通、人工授精や薬物療法を行います。薬物療法としては、ビタミンEやビタミンB12などのビタミン剤、漢方薬などが用いられていますが、その有効性についてはまだ一致した結論は出ていません。

正常精液所見(WHO,1999)
精液量 2mL以上
pH 7.2~8.0
精子濃度 20×106/mL以上
総精子数 40×106以上
精子運動率 運動精子50%以上、高速直進精子25%以上
精子正常形態率 15%以上
※クルーガーらの厳密な基準に準じる
精子生存率 75%
白血球数 2×106/mL未満
精子異常症の所見
乏精子症 精子濃度2×106/mL未満
精子無力症 前進運動精子50%未満、もしくは高速直進精子25%未満
奇形精子症 正常形態精子15%未満
乏精子・精子無力・奇形精子症 精子濃度、運動率、奇形率のすべてが異常
無精子症 精液中に精子が存在しない
精子死滅症 すべての精子が死滅
円形頭部精子症 戦隊のない円形っ頭部精子
無精液症 精液が射精されない
血精液症 精液に赤血球が混入
膿精症 精液に白血球が混入

【その他の精子機能検査】

通常の精液検査で異常を認めず、妻にも特に異常が無いのになかなか妊娠しない場合、単に精子数、運動率ばかりでなく、さらに詳しく精子の機能検査を行う事があります。(1)アクロビーズテスト、(2)精子膨化試験、(3)精子生存試験、(4)ハムスターテストなどがあり、体外受精を行う前にこれらの検査をしておくのも意義のあることです。